Philosophy

 地域観光研究所の理念

 観光は、地域の持つ魅力によって一般客や観光客の動き(導線)を創り出すチカラを持っています。
 地域観光研究所は、他所の地域には無い特徴を見つけ出してブランド化し、価値を創り出します。そして、地域ツーリズムと観光の融合を図り、そのためのウリ(特徴)や地域を広報できる専門家が集まった団体として、地域社会に貢献していきます。

設立趣旨全文

 観光は、昭和30年以降の旅行会社や観光協会などの観光関係者が創り出している観光構造や政治の仕組みにより出来上がっています。旅の商品などは、これまで国民の経済と一体になって売られてきました。
 しかし、新しく見つけ出されてきた農村や商店街の価値、自然からの学び等を体験の場として捉える様々なツーリズムは、どちらかというと、これまで観光とはあまり縁のなかった人々でも関われるようになってきました。
 これまでは、“地域と観光”といったように、一線を画していることが多かったのです。

 地域の人々は、暮らしが観光になるとは考えていませんでした。
 日本中の暮らしやその中から生まれた生活文化は、地域の人々には当たり前のことでも、地域外の人から見れば当たり前ではないことが多くあることも分かってきました。
 たとえて言えば、日本中に方言が沢山あるように地域には特有の暮らしや食が沢山あるのです。そこには、その暮らしを体験できるようにしよう。でも近くに温泉があれば温泉にも入りたい。など、地域と観光が同時に味わえるような多様性のある人の動きが生まれてくるのは当然のことだと考えられます。
 そういった人の動きが当たり前の感情だったのです。しかし、地域と観光は、何かぎこちなく、隔たりのあるように感じてきました。つまり、観光には地域からのアプローチしかなかったように感じます。

 地域と観光の隔たりのない繋がりに、地域と観光の持続的な可能性を見つけ出していければ、人口減少によって、消えゆく地域の暮らし文化や陰りの見えている観光地が少しでも救えるのではないだろうかと思えるのです。
 こだわりのレストランに使う食材の供給を進めながら、農業に携わる若者の働きがいを見つけ出していく。人々が集まるレストランができることにより、それをきっかけに魅力的な商品を扱う商店が周辺に広がり、寂れていく商店街の再生にも繋がっていくのではないでしょうか。
 観光地が近くにない地域であっても、観光地が近くにある地域であっても、人が集まって来る農村集落、商店街、例えば深い森に響く滝の音や滝そのものの自然など、人が集まっていく要素が見つけ出せると、求められる観光の姿やそこにある地域や観光地の持続可能性も見えてくると考えられます。
 そこには、今の社会に必要な日本独特の価値が埋もれているかもしれません。観光は、地域の持つ魅力によって、一般客や観光客の動き(導線)を創り出すチカラを持っています。

 他所の地域には無い特徴を見つけ出して提供するウリ(特徴)のある商品、だからこそ買いたくなる商品。見たこともない自然や景観。特徴ある地域の暮らし文化。そこに人々が集まって来ていると考え、生活や文化、経済を捉えていきます。
 これらの価値を感じ取れる私たちの感覚も磨いていく必要があります。買いたくなる要素、見たくなる要素、体験したくなる要素などを地域性として見つけ出し、これらを組み合わせて日本のもつ特徴が味わえる旅や地域づくりを研究し、作り上げていきたいと考えています。
 一般社団法人地域観光研究所は、観光とツーリズムの融合を図ったコンテンツを提案し、実際にこれらを味わえるような面的なコースを作り、そのためのウリや地域を広報していくことができる専門家が集まった団体として、地域社会に貢献していきます。